オフィスワーカーの仕事術

「会社をすぐ辞める20代」に思う、将来に対する不安と焦りへの向き合い方

こんにちは、シイです。

今回は、将来に対する不安と焦りへの向き合い方について、一つの考え方としてお伝えしていきたいと思います。

このトピックを投稿する切っ掛けとなったのは、いま仕事のユルさに失望して離職する若手社会人が増えている、との記事をみたからでした。

その理由を記事では、主体的なキャリア形成を目指す若者が増え、知識やスキル、能力を手っ取り早く身につけたいという価値観がある。

また、若者はやる気があるのではなく、コスパの良い成長機会を与えられたら頑張りますというお客様感覚がある、と述べられていました。

私はこの記事を読んで、今の20代を中心とした若手社会人は、今の30代~60代の過ごしていた若手時代と比べて、不安と焦り、受動性が強いのだと推測しました。

若手をとりまく環境とは?

私は、今の若者を取り巻く環境として、以下のことを仮説として考えています。

■テクノロジーの急速な発展で仕事が大きく変わる気配を肌で感じ、今の業界、職種、仕事が将来的に有るのかどうかもわからない。

■物価は急速に上がっているのに、一般的な若手は収入も低く、貯蓄も少ない。経済的に余裕がない。

■若手社会人は、一般的に社会人としての経験が少なく、実社会で働く上で起こる不可解なことや理不尽なことに対しての免疫が弱い。また、職場で相談できるネットワークも過去に比べて少ない場合が多い。

■会社側が採用時に耳に心地の良い言葉ばかり話し、働くうえで起きうる「リアル」を話さなかった可能性。若手社会人は知らないまま現場のリアルを体験し「こんなはずではなかった」とショックを受けて、自分の決断を悔やむ。

■職場全体がハラスメントを恐れるあまり、現場での教育機会(OJTなど)が減っている。

「コスパの良い成長機会を与えられたら頑張ります」は「それがなければ頑張れません」ということ?

記事にあった、若手社会人は「コスパの良い成長機会を与えられたら頑張ります」というお客様感覚がある、という主旨の記載がありましたが、すこし違った視点を私は持っています。

そもそも若手や中堅、ベテランに関わらず、会社組織の一員であれば、達成すべき目標やノルマ果たすべき役割があるはずです。それが達成できているならば、「コスパの良い成長機会を与えられたら頑張ります」と言うお客様感覚を咎めることはできないと思います。

困るのは「コスパの良い成長機会を与えられたら頑張ります、それがなければ頑張れません、目標達成できません」という姿勢や考え方です。それは、結果として自ら辞めるというより、辞めさせられる対象となりかねません。

ただ、そのような考え方を若手社会人の多くは持っていないと、私は考えています。

コスパの良い成長機会とは?

私は「コスパの良い成長機会」を求めるのは、将来への不安や焦りが強い現れだと考えています。急速に自動化・AI化が進み、今まで安泰だった業界が、そうではなくなる時代。自分がまだ、何が出来るのかもわからず、将来も見通せないとなれば、一日でも早く知識やスキル、能力をつけたいと考えることでしょう。

そして、周りを見回してみるてスキルアップの意欲が薄かったり、OJTなど身近な教育機会を見聞きすることがなければ、今後の自分の有り様に悲観的になるのも、十分に考えられることです。

不安や焦りは「今の仕事に集中すること」で薄らいでいく

将来を見越して、知識やスキル、能力をつけたいあなたならば、将来設計や目標を持っていることでしょう。

それを叶えるために必要な場がないと、不安や焦りに駆られることもあると思います。

そのような時に、助けとなりうる考え方をご紹介したいと思います。

それは「今の仕事に集中する」ということです。

そして、次のステップは、(目標・ノルマ・役割)=実績 を果たすこと。

つまり、将来は考えるけれども、それはいったん置いておいて、「今」と「実績」に集中することです。

実績を出すには、色々な試行錯誤も必要でしょう。受け身で待っているだけでは実績が出せない場合が多々あるので、自ら動いて工夫や努力を重ねる必要性が出てきます。

そのうえで実績がでれば、次の仕事につながり、新しい知識やスキル、能力の開発につながります。

実績がでれば、実績を出した経験が自分のエピソードとなって記憶に残り、自信にもつながっていきます。

裏付けのある自信がついてくれば、今の不安や焦りも形をかえていくでしょう。

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以上、参考になるポイントがあれば、取り入れてみてくださいね。

それでは、また~

Byシイ

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