今の仕事で力をつけることにこだわる3つの理由(ストーリーまとめ③)
こんにちは、シイです。
前回は、満足のいく仕事をみつける3要素をご紹介しました。
また、ストーリーに登場したBさんのように、自分のやりたいことや出来ることがよくわからない場合には、まず今の仕事で何かしらの力をつけつつ、やりたいことを考えていくことをお勧めしました。これは「立ち止まらずに走りながら考える」ということです。
今回は、なぜ今の仕事で力をつけるのか、なぜ立ち止まらずに走りながら考えるのか、それにこだわる理由を3点お伝えします。
1.仕事の自動化・AI化で、業種・職種を変えざるを得ない人が増えるから
今、業務の自動化やAIを使ったサービスが、加速度的に増えています。私が従事していた監査についても自動化が進み、データ分析やリスク評価があっという間に出来るようになりました。作業的な仕事は激減し、より高度なスキルや能力を求められるようになりました。
今や、どの業種も仕事の自動化やAI化は取り入れられていますから、自分がその煽りを受けて配置換えやリストラ対象になるかもしれません。
厚生労働省は、ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方向けに「ポータブルスキル」という業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキルを、自分がどの程度持っているか判断できるツールを紹介しています。
これはホワイトカラー職のうち、一定の割合で、近い将来、業種や職種が変わる人、変えざるを得ない人が出てくるということだと思います。
もし、あなたの仕事が自動化・AI化で無くなってしまったらどうしますか?
意にそぐわない配置転換やリストラに応じるか、やりたい仕事や出来る仕事にチャレンジするか・・・
その選択に迫られた場合に鍵となるのが「業種や職種が変わっても使える力=職務遂行能力」の有無です。今の仕事の作業テクニックや、処理の裏技など、その職場固有のものではありません。
やりたい仕事、できる仕事に対して、職務遂行能力があれば業種や職務が違っても転職や配置転換時に優位に働くでしょう。
2.人の成長には時間がかかるから
職務遂行能力は、職務・職位によって違いますが、身に着けるのには相応の時間がかかります。
例えば、営業の部長職を遂行するために必要な能力は、どのくらいの年月で獲得できるでしょうか。
また、その能力を裏付ける実績は、どのくらいの年月で出せるでしょうか。
おそらく、企業規模にもよりますが、部長職ならば10年以上はかかるのではないでしょうか。
職位のない一般職を遂行するにも、3年程度はかかるでしょう。
営業という職種でも、自動化・AI化のスピードが早く、人の成長スピードとは比べものになりません。
このような不利な状況のもと、予測される急速な変化に対応し、望む方向性や望む条件で仕事をし続けるためには、今の仕事で力をつけながら、裏付けとなる実績も出していくという、今このときの仕事経験をとりこぼさない時間の使い方が重要だと思います。
3.意識すると力は加速度的についてくるから
職務遂行能力は、意識をすれば加速度的についてきます。それは筋トレをしているときに、どの筋肉を、どのように、どのくらい鍛えれば、どのようになるか、を意識してトレーニングすると効果が上がるのと同じ考えです。
今の仕事の〇〇を○○すると△△の能力が鍛えられ、□□の結果が得られる、と具体的に考えて仕事にむかえば、目標が明確になり、PDCAのサイクルも周りやすくなるでしょう。結果として、漫然と仕事をしていた場合と比べ、自分が成長していることを実感できるはずです。
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以上、今の仕事で力をつけることにこだわる3つの理由についてお伝えしました。
参考になったポイントがあれば、取り入れてみてくださいね。
それでは、また~
Byシイ