オフィスワーカーの仕事術 監査の眼

〇〇すると自分がわかる(ストーリーまとめ①)

こんにちは、シイです。

前回まで3回にわたり、BさんとCさんの会話をお届けしました。

今回は会話を振り返り、そこからわかるBさんとCさんの考えの違い、2人の長所とその活かし方をお話したいと思います。

Bさんについて、わかったことは?

では初めに、Bさんの仕事に対する事実や状況をピックアップします。

・仕事では間違いも少なく正確である

・同じ仕事の繰り返しである

・淡々と仕事をしている

・上司や同僚から怒られることはない

・仕事で変えたほうがいいなと思うことがある

次に、Bさんの思っていることと、注目したい言葉をピックアップします。

・BさんはCさんが生き生きと働く姿を見て羨ましいと感じた

・自分の気持ちを感じないようにしていると思い始めた

・小学校でいじめられた辛さが、今でも忘れられない

・余計なことをして、怒られたり、いじめられたりするのはもう嫌だ

・仕事では、でしゃばらずに目立たなくしているのがモットー

・仕事は我慢することだと思っている

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以上が、Bさんの主な事実関係と思っていることになります。

それでは、ここからBさんについて、まだBさん自身が気がついていないことをお伝えしていきたいと思います。

Bさんがまだ気づいていない、Bさんのこと

BさんはCさんと関わることで、自分を深く知るきっかけを作りました。

それはなぜか?

人は、他人や情報と自分を比較することで違いを発見し、自分を知ることが出来るからです。

比較すると自分がわかる、ということです。

例えば情報を一切遮断して、一人で山に引きこもった生活を続けていると、自分の世界に没頭することはあっても、自分とはこんな特徴のある存在なのだという認識が持ちずらいでしょう。

「世界に一つだけの花」という歌がありますが、一つだけというオリジナリティが理解できるのも、「他人や情報」と「自分」とを比較しているからでしょう。

BさんはCさんと比較をすることで、自分のことを深く知る切っ掛けができたのです。

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では、Bさんがまだ気づいていないBさん自身のことをお話します。

仕事は正確で、上司や同僚から怒られることもないことから、今の仕事の出来は優れていると推測できます。自分の適性にあっているのではないでしょうか。

淡々と仕事ができるということは、気分のむらがなく安定した仕事が続けられるということでもあります。

さらに「仕事で変えたほうがいいところがある」と話しているところから、課題発見の力もありそうです。

Bさん自身は、目立たないように仕事をしているとのことですが、磨けば光る能力を沢山お持ちのようです。

また、Cさんの生き生きと働く姿をみて羨ましく思ったのは、自分も「そうなりたい」という気持ちが少なからずあるということです。ただし、Bさんが「でも出来ない」と思うのか、「自分もやってみよう」と思うのかは、まだわかりません。

過去の経験から、いくつかの思い込みでブレーキがかかっているようですが、人とのかかわりの中で「自分の思い違いかもしれない」と気づくことがあります。

Bさんのように「嫌な思いをするから人と関わらない」ということは、痛みを回避する方法の一つではありますが、人と関わることによって傷が癒えてくることも沢山あります。

体の傷は休めば大抵治っていきますが、心の傷は休むことより無理のない範囲で人と関わり、共感や励まし、労りなどを受けとることで癒えるスピードが速まると、いまの私は考えています。

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参考になったポイントがあれば、取り入れてみてくださいね。

それでは、また~

Byシイ

*BさんCさんのお話はフィクション(作り話)です。特定の個人や、その方との対話を例示したものではありません。

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