オフィスワーカーの仕事術 監査の眼

受け身体質になったのはなぜ?(ストーリー) 

こんにちは、シイです。

前回は、仕事をしていくなかで不安になったとき、特に漠然とした不安を感じたときには、受け身体質から脱却することをお勧めしました。

今回は、自分がなぜ受け身体質になったのか?その理由や気持ちを探り、乗り越える方法のひとつをご紹介しようと思います。

受け身体質になったのは、理由がある

あなたが受け身体質だなぁと思ったのは、どのようなところでしょうか?

思いつくことをできるだけ詳細に、かつ、いくつも挙げてください。

今回のトピックでは、Bさんの例としてお話しします。

Bさんは、入社2年目。言われたことを言われたまま、正確に作業をして一日が終わります。毎日、同じ仕事の繰り返しなので慣れたこともあり、間違いも少なく正確です。先輩や同僚から注意されることもありません。淡々と正確に仕事をしていると自分では思っていました。しかし、2年目になった今、一緒に同じ仕事をはじめたCさんと比べて、ずいぶん仕事内容が変わってしまったと感じています。Ⅽさんは今、後輩たちにBさん・Cさんがしていた仕事を教える立場になりました。

BさんはCさんの生き生きと働く姿を見て、とても羨ましく感じました。そして自分と何が違っていたのだろう、自分はこのままでいいのかと不安に思いはじめました。

そこでBさんは、Cさんをランチに誘いました。Bさんは職場の人間関係が煩わしく、いつも一人でランチをとっていましたが、どうしてもCさんの仕事の秘訣を知りたかったので勇気をだして誘ってみたのです。Cさんは快くランチに応じてくれました。

Bさんは率直に聞きました。

「仕事って楽しい?」

Cさんは即答で「楽しいこともあるし、大変なこともあるよ。Bさんはどうなの?」

「う~ん。普通かな。いつも普通」と、Bさん。

Cさんはさらに続けます。

「私、もっと色々な仕事をして、もっと大きな仕事がしたいの」

BさんとCさんは、まったく考えが違うようです。Bさんは、驚くばかりです。

Cさんは、こんなことも教えてくれました。

「私ね、お母さんがシングルマザーで、働くのがすごく大変そうだったんだ。うちは弟と妹がいたから、いつも私がお母さんの代わりに色々なことを教えていたの。だから後輩たちに教えるのは得意だし、楽しいよ」

「どうしたら教える人になれるの?」と、Bさん。

「簡単だよ!自分が疑問に思ったことや、こうしたほうがいいんじゃないかと思ったら、そのことを覚えておくんだよ。そしてそれを先輩や課長に確認していくだけ。そうすると仕事の理解が深まるから、自然と教える人になれるんだよ。課長にはいっぱい質問したから、ちょっとウザがられたけど」

Bさんは、想像もしていなかったのでびっくりしました。Bさんにこんなことを聞いてみました。

「課長、いつも忙しそうなのに、よく聞くことができたね。怖くなかったの?」

「はじめは怖かったよ。ピリピリしてるし。だからランチが終わって満腹なときに聞いてみたの!ほら、満腹なときってみんなピリピリしてないじゃない?」

Bさんは、自分が怖いことをすんなり乗り越えてしまう戦略家のCさんの話を、もっと聞きたいと思うのでした。

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ここまで、BさんとCさんの会話をご紹介しました。

参考になったポイントがあれば、とりいれてくださいね。

Byシイ

*このお話はフィクションです。

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